正反対な二人を勅命が結ぶ。敵か、相棒か。密命を背負う男たちの宿命譚!
- ★★★ Excellent!!!
親従官(武官)・趙景雀は、皇帝の勅命により太史局正(文官)・丁史鳳と共に召集される。皇帝は彼らに、奪われた天文装置「水運儀象台」の所在調査を命じ、敵地への潜入任務を下す。
対立と不信を抱えながらも、互いの信念と宿命を背負い、二人の危険な北への旅路が始まる。
没落貴族の血を引く趙景雀と、理知的な学者・丁史鳳。密命を背負う男たちの絆が、ここから紡がれていく。
中国の南宋の時代を舞台にした物語。
歴史×人間ドラマが本作の一番の魅力だと思いました。
まずは歴史。
中国を舞台にお話を書こうとすると、けっこう漢人文化を中心に書きがち――なのですが、本作は違います。蒙古や蒙古の歴史上の人物が登場。中国の多民族国家らしさがしっかりと描かれ、物語にも織り込まれていています。中国史好きさんは、きっとニヤリとしちゃうはず。中国史を知らない人は、新たな中国らしさを発見できると思います☆
もう一つの魅力、人間ドラマ。
こちらも、すごく中華な人間関係が見れて、おススメ。
メインの二人が少しずつ打ち解け合っていく姿、すごく素敵でした。切ない展開もあるんですが、そこがまた印象的で中国を舞台にしたお話らしい!って思いました。
あと、知らなくても読書体験には影響ないのですが、「呉越同舟」っていう四字熟語の意味を知ってると、ニヤリとできる場面もあります☆
わたし、中国エンタメ大好なんです。だから、最後まで本当に楽しく読めました!
素敵な作品を、ありがとうございました☆ヾ(*´∀`*)ノ