作者様、いったい何者？！

世界史好きなもので、わーい中国史モチーフのお話だー！と飛びついてみたら……
作者様の圧倒的な知識にただただひれ伏すばかりでした。

とはいえ、二人のタイプのちがう男性が、ある目的のために旅をするというストーリーはとってもわかりやすく、知らない単語もなんとなく読み進められてしまいます。作者様の巧みな筆のおかげです！

それにしても……作者様はこの時代の中国に行ったことがあるのかなぁ、と思ってしまうくらい、描写がすごいです。今読み進めている「船」のシーンなんて、本当に一緒に船に乗って大河を見回している気分です。

私も歴史モノを書いていますが、政治的な流れはまあ書けても、風景描写とか風俗とか、そういった「実感を与えてくれるモノ」って、歴史的な深い知識がないと書けないんですよね。そういう要素がさらりと入ってくるので、作者様すごすぎるなぁと、ひたすら感心してしまいました。

燕京を目指す二人の旅。これからも楽しませていただきます！！