黒歴史が“現実”として蘇る、中二病メタファンタジー

中二病の黒歴史が、ある日ほんとうに動きだしてしまう。
しかも、暗黒神エヌマのツッコミ混じりの神性が想像以上に面倒くさくて笑える。
危ないのに笑える、笑ってるのに少し切ない、そんな妙な感情がずっと続く。
みゆきが主人公を“痛さごと”受け止める姿がすごく優しくて、ここに物語の軸がある。
バトルは派手なのに、根っこはずっと青春。
だから、騒がしくてバカみたいな場面ほど、逆に胸が熱くなる。
「妄想が現実になったら?」の答えを、驚くほど丁寧に描いた作品。

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