☆絶望の美学☆

トンテンカンオヤジ、45歳。20年以上勤めた工場を退職し、無職になった。貯金はほぼゼロ。社会的信用も失った。誰から見ても「人生の敗北者」だ。

でも彼は、今「楽園」にいる。

朝はスズメに餌をやり、散歩し、ファミレスでランチ。お金はないが、時間と自由がある。そして何より、心が満たされている。

本書は、会社員として檻の中で苦しんだ男が、絶望を経て楽園に辿り着くまでの実話である。

第1章「檻の中編」では、会社員の地獄を赤裸々に描く。理想の崩壊、無能上司、洗脳、精神のダメージ。誰もが共感できる苦しみだ。

第2章「檻からの出口編」では、退職を決意し、引き留めハラスメントと戦い、チキンレースから降りる過程を語る。

第3章「檻の外編」では、無職という称号を誇りに変え、すべての思い込みから解放され…続きを読む