第8話作者より、あとがき

### 作者より:大変失礼いたしました


この度は、拙作『南北統一歌合戦!』をお読みいただき、誠にありがとうございました。

また、作中に登場したアーティスト及び関係者の皆様、そして何より、彼らを心から愛するファンの皆様に対し、多大なるご迷惑とご不快の念をおかけしましたことを、この場を借りて深くお詫び申し上げます。


本作品は、コンプライアンスや予算といった現実のあらゆる制約を度外視した、「もしも、こんな無茶苦茶でハッピーな音楽番組があったなら」という、いちテレビ好きの妄想から生まれたものでございます。


ラッツ&スター(シャネルズ)様の起用と、それにまつわる一連の騒動。

コブクロの黒田様のお名前をお借りした、あまりにも悪ふざけが過ぎる展開。

そして、松崎しげる様の「しげる色」という崇高な概念に対する、不敬極まりない解釈。


これらは全て、皆様が長年にわたり築き上げてこられた偉大な歴史と功績に対し、最大限のリスペクトを込めた…と申し上げたいところではございますが、いささか悪ノリが過ぎたことは明白であり、弁解の言葉もございません。

特に、生放送中の改名劇のくだりなどは、史実をご存知の世代の方々から「何を今更」「壮大な茶番や」とご指摘をいただいても、返す言葉がございません。全くもってその通りでございます。


この物語は、いわば「ツッコミ待ち」の構造で成り立っておりました。

「いや、ダメだろそれは!」

「もとからラッツ&スターやろが!」

「そんなわけあるかい!」

読者の皆様がそうやって笑いながらツッコミを入れてくださることを、甘えきった心で期待しておりました。


もし、本物語によって、皆様の年末年始の穏やかな時間が少しでもかき乱されるようなことがあったとすれば、それは全て作者の配慮と筆力の不足によるものです。

誠に申し訳ございませんでした。


願わくば、この物語が、現実の素晴らしいアーティストの方々の価値を貶めるものではなく、あくまで「ありえない世界の、ありえないお祭り」として、皆様の心の片隅にでも、苦笑いと共に残していただければ幸いです。


最後になりますが、この物語の全ての登場人物と、元ネタとなった全ての偉大なエンターテイナーの方々へ、心からの敬意と感謝を。

そして、こんな悪ふざけにお付き合いいただいた、心の広い読者の皆様へ、最大の愛を込めて。


大変、失礼いたしました。


作者敬白

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「南北統一歌合戦!!」 志乃原七海 @09093495732p

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