ご案内申し上げます。本作には順路がございます。

この作品は三部作の帰結章であり、「放屁」する男の物語なのです。

――実にくだらない――

そう思いでしたら、静かにお戻りになるのがよろしいかと存じます。
本作を含み、以下にご紹介する三篇を持って語られるのは、放屁する男の日常でしかございません。
それが壮大なる叙事詩となり得ている事を知らずとも、何一つ差支えはございませんもの。

既に珠玉のレビューが数多寄せられております。
ここでは本作の経路をご案内いたしますがてら、通読なさるお時間に相応しい曲を持ってご紹介いたしましょう。

先ずは、第一部作
『サイレン スー』
https://kakuyomu.jp/works/16818792440745338406

リンクに飛べます事を期待いたします。
掌編として楽しめる作品に、お勧めいたします曲はこちら。

【Mozart - "Leck mich im Arsch" -】
 モーツァルトの小曲です。
 2分半ほどの調べに乗るうちには、十分に読み終えることが出来ましょう。


この後に、第二部作
『バイオレン スー』
https://kakuyomu.jp/works/7667601419830572767

第一部より少々ボリュームはありますが、短編として軽妙に読める作品です。
こちらでお勧めいたしますのも、やはりモーツァルトより。

【Mozart -"Leck mir den Arsch fein recht schön sauber” - 】
 かの天才による遊び心が、この現代に至りまして、このように共鳴するとは。
 まさかと運命すら感じるものがございます。
 曲のタイトルを和訳しろとは、どうか仰らないでください。
 それを「粋」とは申しませんからね。


お待たせしました。
最後に第三部を飾ります本作です。
お勧めしようかと思う曲は、他にもありましたが……
折角ですので、モーツァルトに合わせましょう。

【Mozart - "Symphony No.41 C-major" - Jupiter - 】
 本作は短編と言えど、1万字に届く作品であり、
 且つ、先にご紹介いたしました作品と響き合う仕立ては、交響曲がまさに相応しい。
 ましてや、木星は巨大なガス惑星でありますからね。

ご紹介いたしました曲は全てYouTubeにて視聴することが可能ですので、ご安心ください。
それではご準備よろしいでしょうか。
「芳香なる放屁をする――この人を見よ」

この叙事詩を彷徨した旅人(いや、勇者というべきか)のみ
ヘリウムを吸い込んだ如き高笑いと、意味不明な高揚感に浸れるのです。

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