概要
夜行バスの終わらない旅
第三回さいかわ葉月賞参加作品です。
現代ファンタジーとホラーをかけて現代ドラマでかき回したあと現代ファンタジーで割り戻した感じの話です。たぶん。
現代ファンタジーとホラーをかけて現代ドラマでかき回したあと現代ファンタジーで割り戻した感じの話です。たぶん。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この指はいったい誰のだろう?
行くあてもなく、どこか遠くへ。
見知らぬ場所に降り立てば、そこで新たな発見があるかもしれない。
ふと思いついた旅にはそんな魅力を感じますよね。
本作での主人公が旅に出かけるきっかけとなったのは赤子・太郎の顔の黒い変化でした。
旅の理由としては、
なんとも奇妙な結びつけでしょうか。
顔以外はピンク色のもちもち肌なのに、なぜか顔だけが日を追うごとに黒さを増し、さらにはカビの臭いまで帯び始める。
夫に訴えてもその変化がわからず、妻の私だけに見えている怪奇現象を突きつけてくる冒頭。
さらによく見ると顔以外でもその黒変は進み、黒くなった右手の小指をつまみ直そうとしたら、ぷちゅ、と音を立てて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!闇の中を直走る夜行バスの終
鬼才、佐藤文学の一端を担う物語が又ひとつ
此処に生まれ落ちた。
そう紹介するのが最も佳いだろう。この
一見、不可解な物語の根底には常にひとつの
強い 意志 が横たわる。それが故に、
作者の紡ぐ言葉は生々しく、生気に満ちて
いるのだろう。例え、それが幻想の中で
カリグラフィの硬さに整えられたとしても。
さて、この物語は一人の女が
自分の赤ん坊の 異変 に気付いた所から
始まっている。
自らの子を 赤子 と呼ぶこの女は何とか
子供の体裁を整えようと必死になって
遂には黒い小指を潰してしまう。
鬼灯笛、東北地方の赤子の飾り、漆黒の
闇の様な我が子への愛着と戸惑いは
旦那様 と呼ばれる夫の無…続きを読む