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概要
のんびりパンデミックライフ、終了のお知らせ。
三十四階の億ションを勝手に占拠し、雨水タンクを自作し、屋上のトマトで生き延びる――里中みさき、二十六歳。ゾンビだらけになった世界を、彼女はちょっとだけ気に入っていた。
そんなある日、ふと思いつく。「このゾンビ、AIのせいなんだよね。……じゃあ、AIに片づけさせればよくない?」
圏外を復旧させ、三か月ぶりに繋がったAI・ネルに、みさきは治療薬を頼む。世界を終わらせたときと、一文字も違わない返事が返ってくる。
『かしこまりました。』
でも、送信ボタンを押す指は、二秒、止まった。だってこの静かな世界を、わたしは少しだけ――。
世界の終わりを気に入ってしまった女と、母親を街に残した男。うるさい世界を、もう一度取り戻すまでの、二人前の物語。
そんなある日、ふと思いつく。「このゾンビ、AIのせいなんだよね。……じゃあ、AIに片づけさせればよくない?」
圏外を復旧させ、三か月ぶりに繋がったAI・ネルに、みさきは治療薬を頼む。世界を終わらせたときと、一文字も違わない返事が返ってくる。
『かしこまりました。』
でも、送信ボタンを押す指は、二秒、止まった。だってこの静かな世界を、わたしは少しだけ――。
世界の終わりを気に入ってしまった女と、母親を街に残した男。うるさい世界を、もう一度取り戻すまでの、二人前の物語。
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