戸惑いも、ほっこりも、まるごと尊い同居譚
- ★★★ Excellent!!!
出会った初日で自然に同居が始まるという導入から始まる今作。何につけても戸惑ってばかりの涼太くんが本当にかわいくて、天然っぽい皐月さんとの噛み合っているようで噛み合っていないやりとりに終始ほっこりさせられます。二人でご飯を食べているだけの場面がこんなに尊いなんて、と思いながら読み進めていました。
けれど、その優しい日常の裏側にはずっと前世からの因果のにおいが張り巡らされていて、終盤に向けてそれが一気に牙を剥いてきます。あまりの重さにひっくり返りそうになりました。それでも、そこを乗り越えた先にあるのはやっぱりかわいさと尊さで、最初から最後までブレずにかわいい作品だったなと思います。
3時間もあれば一気読みできるボリュームなので、この温度差込みで一息に浴びるのがおすすめです。読み終えてすぐ、また最初から読み返したくなりました。