概要
あの日、もしも後ろの視線に気づかなかったらどうなっていたのだろう?
演劇部の先輩から理不尽な発声練習を指示された主人公。
「あのね、練習にぴったりの場所があるんだよ」
大きな声を出しても平気だよと、同級生の雨坊さんがある池の畔を教えてくれた――
柴田恭太朗様自主企画
≪【三題噺 #155】「池」「内」「視線」≫参加作品
近況ノート https://kakuyomu.jp/users/90505/news/2912051604960504722
「あのね、練習にぴったりの場所があるんだよ」
大きな声を出しても平気だよと、同級生の雨坊さんがある池の畔を教えてくれた――
柴田恭太朗様自主企画
≪【三題噺 #155】「池」「内」「視線」≫参加作品
近況ノート https://kakuyomu.jp/users/90505/news/2912051604960504722
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!こわいものは……。
猫小路さんの今回の作品は所謂〝ヒトコワ〟ものです。
お得意の怪異が出たりするものではなく、〝眼の前に存在する人物が怖い〟というものですね。説明する程のものではありませんね。
人間というものは存外、怖い生き物です。自分勝手な都合で信じたと思い込んだ相手を八つ裂きにするように殺したり、逆に信用させてコロリ、簡単で単純ですね。
ただ、躓いた先に尖った石がたまたまあっただけ。
ただ、飲んだものの中に何故だか洗剤が混ざっただけ。
ただ、優しさを装って相手を事故に見せかけただけ。
たまたまですよ。
今回の話は、やっぱり人間が一番恐ろしいという事を青春の一ページに准えて描いたものです。
怖いで…続きを読む - ★★★ Excellent!!!北原白秋の楽し気な歌に絡めた、上質のヒューマンホラー
ホラーと現代ドラマを主戦場にされている猫小路葵さんの最新作は、見事なヒューマンホラーでした。
ストーリーは、田舎から都会に転向してきた女子中学生の主人公が、演劇部の先輩にいじわるされ、1週間の発生練習と、それに続くテストを科される場面から始まります。発声練習は、演劇部でよく使われる、北原白秋の、「あめんぼ、あかいな、あいうえお」の歌です。そんな上級生の理不尽な要求をじっと見ていた、演劇部の雨坊(あめぼう)さんが、可哀そうに思ったのか、主人公に「練習場所にピッタリなとこ知ってるよ。人けのない池なんだ」と紹介してくれるのです。主人公はその池で毎朝練習し、あめんぼあかいな、の歌を歌い続けますが…続きを読む