概要
タイムラインを綺麗にするたび、私の手は、見えない血で汚れていく
「有害コンテンツにつき、現実(リアル)から削除いたしました」
ネットの害悪アカウントをボタン一つで永久凍結する仕事。それが私の日常だった。
しかし、ある日気づいてしまう。私が画面から消し去った人間は、翌日、現実世界からも『消去』されていることに。
執拗に他人を叩いていた奴は、ネットの書き込み通りの方法で無惨に死ぬ。
私のクリック一つで、人が死ぬ。
恐怖に震えながらも、私の画面(デスク)には今日も、誰かを絶望に追い込む最悪の投稿が次々と流れてくる。
消さなければ、現実の被害者が自殺する。
けれど消せば、その加害者が死んでしまう。
正義と狂気の境界線で麻痺していく私をあざ笑うように、次の『処理案件』として画面に表示されたのは、私が最も大切にしている人間のアカウントだった――。
ネット社
ネットの害悪アカウントをボタン一つで永久凍結する仕事。それが私の日常だった。
しかし、ある日気づいてしまう。私が画面から消し去った人間は、翌日、現実世界からも『消去』されていることに。
執拗に他人を叩いていた奴は、ネットの書き込み通りの方法で無惨に死ぬ。
私のクリック一つで、人が死ぬ。
恐怖に震えながらも、私の画面(デスク)には今日も、誰かを絶望に追い込む最悪の投稿が次々と流れてくる。
消さなければ、現実の被害者が自殺する。
けれど消せば、その加害者が死んでしまう。
正義と狂気の境界線で麻痺していく私をあざ笑うように、次の『処理案件』として画面に表示されたのは、私が最も大切にしている人間のアカウントだった――。
ネット社
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