概要
「我が国は、今期覇権アニメ五話以降の輸出停止を辞さない構えである」
軍事力を持たない日本が、世界と渡り合うための唯一の武器。それが「アニメ」だ。全ての入試問題に「アニメ学」が課され、全人類が作画を嗜み、推しキャラのコスプレで出社することが義務付けられた「アニメ貿易国・日本」。ここでは、アニメの納期とクオリティが、そのまま国家の防衛力に直結する。外務省・アニメ外交総局の若きエリートは、眼鏡にスーツ……の上から「ピンクの魔法少女」の衣装を完璧に着こなし、今日も国際交渉の最前線に立っていた。中国への一部作品の輸出禁止措置、そして「胃袋にアニメグッズを詰めて密輸しようとした外国人」の摘発。緊迫する国際情勢の中、アメリカから日本のアニメ産業を揺るがす外交圧力が突きつけられる。焦れるホワイトハウス。暗躍する密輸組織。激化する作画監督の引き抜き工作。「五話以降が観たけれ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!アニメ外交という狂気を、最後まで本気で走り抜ける快作
まず設定の時点で、もう勝ちだと思いました。
軍事力ではなく、アニメを外交カードにする日本。
覇権アニメ五話以降の輸出停止。
アニメ税、アニメ外交総局、作画監督の引き抜き工作、原画データの強奪。
単語だけ並べると完全にふざけているのに、作中の人物たちは全員、国益と国家安全保障を背負って大真面目に動いている。その温度差が本当に面白かったです。
特に一ノ瀬首席交渉官が最高でした。
三十二歳独身男性でありながら、魔法少女の衣装を「正装」として完璧に着こなし、ピンクのフリルと八層のスカートで国際交渉に臨む姿は、絵面だけなら完全にギャグです。
なのに、彼の言葉や判断はちゃんと外交官で、国家を守る…続きを読む