通称ブラッディー・メイと呼ばれる天才医師 知乃命。ある日彼女は異世界テトアージュへと召喚され、謎のエルフ、ライフから依頼を受ける。それはライフドクターとして温泉街を訪れる異星人たちを治療することだった――。
主人公のメイのプロフェッショナルぶりが見所の作品である。彼女はよくある異世界転生者と違って、現世に対する不満があるわけでもない。世界が変わろうが、相手が何者だろうが、彼女のやることは変わらない。すなわち、医者の仕事―患者の治療である。まったく戸惑わずすぐ治療に取り掛かる姿が頼もしい。
異星人たちをあの手この手で治療する、そのプロセスこそが本作のキモであるといっていいだろう。メイは内科と外科、両方のスキルを持ったスーパードクターではあるが、当然ながら異星人の治療などは未知の領域である。しかし、それを医者として積んだ経験値、並外れた機転と度胸で乗り切っていく様はかっこいい。
医療もの、エイリアンの生態を描くSFなどが好きな人におすすめの一作。