概要
返事のないあなたを、私はまだ麗奈と呼んでいる。
蝉が鳴かなくなって久しい夏。私は、もう返事をしない麗奈と、服を見に出かける。
冷房だけが生きている店。段ボールで塞がれたショーウインドウ。色褪せた新型モデルのポスター。
直せば、また喋るようになる。けれど、そのためには中身が消えてしまう。
応えない相手に語りかけ続けることは、愛なのか、執着なのか。
冷たい身体を抱き締めながら、私は確かめられない問いを繰り返す。
冷房だけが生きている店。段ボールで塞がれたショーウインドウ。色褪せた新型モデルのポスター。
直せば、また喋るようになる。けれど、そのためには中身が消えてしまう。
応えない相手に語りかけ続けることは、愛なのか、執着なのか。
冷たい身体を抱き締めながら、私は確かめられない問いを繰り返す。
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