オムニバスのホラー小説で、一話一話が独立しており、気軽に読むことができる構成。その中でもタイトルの付け方や、被験者たちの個性の掻き分けで、作者さんの工夫を感じました。私はやっぱり、ゴミ箱の回がお気に入りです。ショートの連作動画などで受けそうなお話だな、と思いました。
一人ひとりに与えられた番号と、その番号に込められた喪失が積み重なっていく、痛烈な連作短編集です。「大丈夫」という言葉が形を変えて繰り返される構成が秀逸で、絶望の中にも確かな絆や優しさの残り火が見え隠れする筆致に息をのみました。ダークファンタジーやディストピア文学、人間の尊厳を問う重厚な物語がお好きな方に強くオススメします。
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