第3話
「とりあえず明日の7時に半田駅集合な。新幹線の座席取っておくから。」
「はぁい。」と、気のない返事が返ってきた。さっきまでの気合いはどこに行ったのか。おそらく集合時間が早くて不満なのだろう。気持ちがわからなくもないが、仕方ないじゃないか。遠いんだから。
「今日は解散。明日は早いからゆっくり休め。」
家に着いてからも、島のことで頭がいっぱいだつた。とにかく、明日の計画を立てなくては。
とりあえずやることを書き出すことにした。
・島の住民に接触
おそらく最優先はこれになるだろう。この前見たあのブログが正しければ、島の住民は取材に協力的ではないようだ。時間がかかっても接触する価値はある。
・船長に取材
これは難しくはないだろう。千舟島に行くには定期船に乗るしかないのだから船長に接触するのは簡単だ。島のことについて詳しく聞きたい。できればあの災害のことについても。
はあ、他に思いつかない。なんせ情報がもともと少なすぎるのだ。今のところはこんなものでいいか。行ってからまた計画を練れば良いのだ。もう寝よう。
———次の日
「おはようございます。あれ、春野さんクマすごいっすね。興奮して寝れなかったんですか?わかりますー」
いやいや、計画練ってたんだよ、と言いたいところだが、今日は一日中槙原と過ごすのだから、朝から険悪な空気にするわけにはいかない。
「まあそうだな。そんなことはいいから早く行くぞ。」
新幹線にて
「ここから何時間くらいかかるんですか。」
「降りる駅までは2時間だ。そこからタクシーで港に向かう。」
「なるほど。そこから船で島に行くんですね。」
「そうだ。」
その会話の後、槙原は寝てしまった。確かに槙原も寝不足のようだ。
着いたぞ。と、槙原を起こし、駅を出た。そこでタクシーをつかまえ、港に向かう。槙原は寝起きで、元気がない。一方で俺は島に近づくにつれ、職を失う不安と、島に対する興味心が強くなってきているのだ。港に向かう途中コンビニに寄って昼食を買った。俺はおにぎりと煙草を買った。槙原はそれを訝しげに見ていた。
嵐の島 @nma000
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