概要
「私は死んだと伝えてくれ」 —友は変わり果てた姿で私の前に座っていた。
もしも、関ヶ原の戦いに決着がつかなかったら——。
東は徳川、西は豊臣。三年に及ぶ膠着のすえ、天皇はついに和平交渉の勅命を下した。
関ヶ原で利き腕を失い、剣の道を絶たれた文官・吉川秀政。「隻腕ゆえに敵意を疑われにくい」という理由で和平の使者に選ばれた彼は、海を渡って西日本へと向かう。
そこで秀政が目にしたのは、洋装の兵、滑らかに走る馬車、無数の砲門を備えたガレオン船、苦く香ばしい黒い湯——南蛮交易によって急速に近代化した、もう一つの日本であった。
そして交渉の席に現れたのは、七年前の霜の朝に散ったはずの、唯一の親友。
全七話、隻腕の使者がたどる、別れと帰還の物語。
東は徳川、西は豊臣。三年に及ぶ膠着のすえ、天皇はついに和平交渉の勅命を下した。
関ヶ原で利き腕を失い、剣の道を絶たれた文官・吉川秀政。「隻腕ゆえに敵意を疑われにくい」という理由で和平の使者に選ばれた彼は、海を渡って西日本へと向かう。
そこで秀政が目にしたのは、洋装の兵、滑らかに走る馬車、無数の砲門を備えたガレオン船、苦く香ばしい黒い湯——南蛮交易によって急速に近代化した、もう一つの日本であった。
そして交渉の席に現れたのは、七年前の霜の朝に散ったはずの、唯一の親友。
全七話、隻腕の使者がたどる、別れと帰還の物語。
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