「未来を知っているからこそ、その自身の持つ運命に立ち向かって戦国の世を駆け抜ける」という大前提は他の戦国武将転生IF作品と同じではあるものの。
主人公が架空の人物である為「自分の運命を変える」方に向かわず、かといって真っすぐ「天下統一」に向かう訳でもないあたりが独特。
・親族は放置していても、一旦は栄華を極める
・だが将来的に一族を救うためには、まず『父』の健康問題に気を使わねばならない
・また有能だが酷薄な面がある『伯父』にも気に入られなければならない
・あと放置すると何をするかわからない『伯父の嫁』もどうにかしなければならない
・さらに濡れ衣を着せられて『いとこ』が切腹する未来を防がねばならない
・ついでに仲違いの結果戦う羽目になる『子飼いの家臣』もどうにかせねばならない
……などなど。
将来的に大量発生する『主に親族にまつわるいろいろな問題』を、史実をちょっとずつ改変しながらどうにかやりくりしていく主人公の活躍が面白く、それでいて史実改変モノにありがちな強引さをそれほど感じさせない、作者様の文章力の巧みさもお見事です。
最近特に更新を楽しみにしています。