歴史上、最悪の雪山遭難と言われた八甲田山雪中軍事演習。小林少尉として転生した主人公のIF雪山サバイバルストーリーです。
現在の知識はあるのなら、そりゃチートでしょと思いますが、ことはそう簡単に進まない。主人公が求めるもの(防寒アイテムなど)を完璧に再現できる物がなかったり、そもそも技術がなかったり。また、当時の常識や思想が大きな障害となって主人公の前に立ちはだかったり。
何より、現代の知識を凌駕してくる雪山の怖さ。(そもそも現在知識があれば、演習は中止になるなはずで……。) 知識で知るのと、実際に目の当たりにするのとでは大違い……そんな極限状態のリアルさもこの物語ではしっかりと描かれていて、ずっと緊張しっぱなしでした。
幾度となく襲いかかる困難を、単に主人公の知識だけで乗り越えていくというのではなく、上官の理解や部下の働きなどが重なり、部隊が一丸となって雪山に立ち向かう姿は胸が熱くなりました。
八甲田山雪中行軍遭難事件。
日本史における最悪の遭難事件です。
そこに現代日本から、小林守少尉として意識のみ転生した主人公。
現代知識と、歴史の知識をもって、八甲田山雪中行軍遭難事件を止めるために奮闘します。
持っているのが知識だけというのが凄い。
果たして皆が生き残れるのか。
はらはらしながら読むことになります。
文章は簡潔で癖がなくとても読みやすいです。
知識としてはこの遭難事件を知っていましたが
文章で、IFを語られると、史実でもこうだったら…と本当に無念な気持ちにもなります。
生き抜くため、誰も死なせないために、奮闘する小林少尉。その姿、成果に、彼を信頼しはじめる軍部の方々。
大雪との死闘をどうやって生き残るのか。生き残れるのか。
あなたの目でお確かめ下さい。
きっと胸が熱くなると思います。
オススメします。ぜひ読んでみてください。