概要
時代が許さなかった
第二次世界大戦の折、町を焼夷弾で焼かれて母と共に防空壕に入る日々。空襲警報で町の人が逃げ遅れていないか見回る兵隊さんがいた。町の人気者で主人公、十六歳の『久坊』も好ましく思っていた。終戦が一年に迫った夏の日のこと。焼夷弾が町の小さな軍需工場に落ちた。逃げ惑う女学生を全員救った兵隊さんの遺体が見つかることはなかった。終戦後、久坊は新聞社に就職した。定年の前、最後の仕事である戦後40年特集を起すに当たって、久坊は自分が育った町にいた兵隊さんのことを調べ出した。
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