概要
──空から舞い落ちる雪を数えて下さい。それが、透花先生から出された最初のお題でした。
半年前に卒業したばかりの高校の応接室で、小夜はそう口にした。周りには校長や教頭、それから当時の学年主任が座っており、小夜が高校三年の時の担任であった透花先生のことを尋ねられていたのだ。
透花先生は美しく、年齢は二十六歳とその年に十八歳の誕生日を迎える小夜たちとも年が近く、担任の先生というよりは優しいお姉さんという関係だった。
だが、その年の初雪が降った冬のある日、教壇に立った透花先生はまるで別人のように変わり果ててしまっていた。発する言葉や身に纏う空気感、それから生徒たちに向ける眼差し。その全てが小夜たちが知る彼女では無かった。静寂が満ちた教室の中で、誰かが言った。
「ねぇ、あれ誰?」
半年前に卒業したばかりの高校の応接室で、小夜はそう口にした。周りには校長や教頭、それから当時の学年主任が座っており、小夜が高校三年の時の担任であった透花先生のことを尋ねられていたのだ。
透花先生は美しく、年齢は二十六歳とその年に十八歳の誕生日を迎える小夜たちとも年が近く、担任の先生というよりは優しいお姉さんという関係だった。
だが、その年の初雪が降った冬のある日、教壇に立った透花先生はまるで別人のように変わり果ててしまっていた。発する言葉や身に纏う空気感、それから生徒たちに向ける眼差し。その全てが小夜たちが知る彼女では無かった。静寂が満ちた教室の中で、誰かが言った。
「ねぇ、あれ誰?」
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?