概要
教師が後ろ手に持つ定規はその衝動を測らない
教師にとって「扱いやすい」内江加菜実と「扱いにくい」神野恭平。ある日、小学校の卒業式を控えた二人は校庭のふるびた水道管を折ってしまう。優等生の加菜実が慌てる様子に、恭平は彼女がこういう遊びに慣れていないのだと気づいた。中学生になった二人はまた同じクラス。恭平は小学校のころと変わらず、面白いことを考えて遊びたいと思っていたが……。
真白透夜さまの自主企画「文芸誌『もう一つの春』」に参加します。
ほかの参加者と被らないように色を選び、その色をタイトルに入れて書く企画です。
新入生に配布する文芸誌に載せる小説、という設定があります。
真白透夜さまの自主企画「文芸誌『もう一つの春』」に参加します。
ほかの参加者と被らないように色を選び、その色をタイトルに入れて書く企画です。
新入生に配布する文芸誌に載せる小説、という設定があります。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!どこにでもいる、少年少女の物語なのに
吹き出す牛乳と水道管の水に、少年少女のエネルギーのほと走りと、どうしようもない衝動の象徴を感じた。一方、中学は体力が増してくるにつれ暴力性も高まり、それがいたずらにも反映されている。
男の器用さについては、アイヌ民族のことが思い出された。アイヌ文化では小道具の美しさによって、優れた男か否かが決まっていたという。武器などを一通り自作しなくてはいけない時代では、「手先が器用=生活力があり信頼できる男」という意味になるからだ。そういった観点から見ると、破壊一辺倒の遊びと美しい道具が必要な遊びの開発では創造性が異なる。また、加菜実は女性文化の連帯におさまるが、持ち前のセンスまで失ったわけではな…続きを読む