概要
そう言ってくださる読者様がいました。
本編 タビスー女神の刻印をもつ者ーは、
『タビス』と呼ばれるいう神官の生涯を書いた大河小説なのですが
この作品のネブラという女性は、主人公の兄アウルムの妃として
アトラスに語られるだけだけの登場しかしていません。
本編の主人公アトラスの兄、アウルムの王妃となり、甥レクスの母だったネブラ。
この長い歴史を繋ぐ者として、
後のレクスに、ある意味多大な影響を与えた存在であったネブラもまた、
カッコいいと言わしめるだけの存在感をもつ女性だと思います。
ネブラの初恋からの十数年間。
女性視点で綴った『タビス』です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!唯一無二の「王妃」が成した、偉業
全ては一人の少年に、一人の少女が恋をした事から始まった。
少年の名は、アトラス。
少女の名は、ネブラ。
互いに互いの事を想いながらも、この気持ちは終に恋には発展しなかった。
恋する五秒前まで迫りながら、その五秒後は永遠に訪れない。
少年は祖国を出奔し、やがてその足取りは掴めなくなる。
ただ少女は、少年が己の人生を歩み、遂に伴侶となるべき女性を得た事を知る。
ネブラの心は、それでも穏やかだ。
嘗て恋した少年の、幸福な結婚生活を祝福さえする事さえ、出来た。
やがてアトラスに対する気持ちは恋から、別のナニカへと変わっていく。
それが無償の愛と呼べる物だと気づかぬまま、やがてネブ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!静かに心を掴まれる、王妃の切ない想い
王妃ネブラの視点で描かれるこの物語に、すっかり引き込まれてしまいました。
少女の頃から抱き続けた恋心、王妃としての立場、そして日々の心の揺れ動き……どれも丁寧に、静かに綴られていて、読んでいる間ずっと胸がざわつきます。
派手な戦いや魔法の描写はほとんどないのに、ネブラの内面だけでここまで感情が動かされるのは本当にすごいです。
特に「好き」という気持ちをどう受け止め、どう向き合い、最終的にどう決断していくのか。その過程の美しさと痛みが、じんわりと心に残ります。
作者様の、キャラクターの心を深く掘り下げる筆力が素晴らしいです。
本当におすすめの作品です。 - ★★★ Excellent!!!“好き”を手放す強さに、心が震えた
この作品は、本編『タビス—女神の刻印をもつ者—』で語られた断片を、ネブラの視点から丁寧に掘り下げた物語だったりするのですが、読んでいて静かに胸をえぐられるような感覚になりました。
ネブラさんって、ただの失恋ヒロインじゃなくて「ちゃんと人としてアトラスを見ていた人」なんですよね。だからこそ最後の祝福が綺麗で、でも少しだけ痛い。アウルム様の想いとも重なって、「愛する=手に入れる」じゃない形がこんなに深いんだと気づかされました。
レイナの存在も、ただのヒロインじゃなくて“アトラスが笑える理由”として描かれていてすごく納得感があります。派手な展開じゃないのに、心の動きだけでここまで引き込ま…続きを読む