概要
五百年の時を越えた術師が、処刑台で少年を拾う。それが最初の繋がりだった
目覚めたのは、見知らぬ時代だった。
言葉が変わっている。貨幣が通じない。
かつて自分が設計に関わった施設は、原型を留めないほど朽ちていた。
——五百年。
術師・ウォードは、失われた時代からたった独りで、この世界に放り出された。
最初にしたのは、処刑台で焼かれる少年を、銅貨一枚で救い出すことだった。
帝国暗部に育てられ、国家反逆罪で処刑された十八歳のノエル。
彼が炎の中で最後まで守ろうとしたのは、妹と孤児院の子どもたちだった。
五百年の時を超えた術師と、十八で死を宣告された少年。
二人は帝都を出る。追手を振り切り、人が踏み入れぬ魔境を越える。
その旅路で少年は知る。喪失を。無力を。
そして——見たものを、見なかったことにはできないということを。
世界の果てを目指す二人の旅
言葉が変わっている。貨幣が通じない。
かつて自分が設計に関わった施設は、原型を留めないほど朽ちていた。
——五百年。
術師・ウォードは、失われた時代からたった独りで、この世界に放り出された。
最初にしたのは、処刑台で焼かれる少年を、銅貨一枚で救い出すことだった。
帝国暗部に育てられ、国家反逆罪で処刑された十八歳のノエル。
彼が炎の中で最後まで守ろうとしたのは、妹と孤児院の子どもたちだった。
五百年の時を超えた術師と、十八で死を宣告された少年。
二人は帝都を出る。追手を振り切り、人が踏み入れぬ魔境を越える。
その旅路で少年は知る。喪失を。無力を。
そして——見たものを、見なかったことにはできないということを。
世界の果てを目指す二人の旅