空と海と大地と――人魚姫の歌
- ★★★ Excellent!!!
海に生きる歌姫、人魚姫セレイア。
空を翔ける翼人の騎士。
そして、彼らを取り巻く“人間”という存在。
互いに決して交わらないはずの種族が出会い、価値観をぶつけ合いながらも、ほんの少しずつ歩み寄ろうとする。
理想と現実のあいだで揺れるセレイアと、冷静に見据える妹メルヴィナの対比が鮮やかで、読んでいて心を掴まれます。
海と空と陸――三つの種族が描く関係は、幻想的でありながらどこか現実味があり、ぐいぐい引き込まれる。
これからどう物語が広がっていくのか、本当に楽しみです。