重いテーマながらも、希望や勇気が感じられる作品です。

序盤まで読み進めたうえでのレビューになります。

この物語は、魔物が存在する世界が舞台になります。

主人公オリビアは、かつて魔物を見逃したことで小さな村を滅ぼしかけてしまった過去を背負っています。
その魔物は鹿によく似た子連れの草食魔物で、当時は遠くへ追い払えばいいと判断し、見逃してしまいました。
しかし、その選択は肉食の魔物を呼び寄せる結果となり、村は襲われてしまいます。

その出来事を単純に「過去の過ち」や「罪」と断じてしまうには、あまりにも酷で、読んでいて考えさせられました。

それでもオリビアは責任と罪の意識を抱えたまま、師匠に導かれて旅立ちます。
その過程で描かれる、厳しさの中に温かさを感じさせる師弟関係が印象的でした。

旅の先で出会う、心に闇を抱えた個性的な仲間たちとの関わりを通して、今後、物語がどのように展開していくのか気になりました。

「優しさ」と「強さ」をテーマに、理想と現実の間で葛藤しながら、オリビアが自分なりの答えを探し続ける旅を見届けたいと思える作品です。

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