逃げた果てに待つものは

愛するクズ男を殺し、25年間逃亡を続けた女を描いた本作。

すぐに捕まり情状酌量の余地をもらったほうが良かったのか、逃げて良かったのか、女はまだ答えを出せないでいる。

時効まであと8時間。
それをひたすら待つ女に、靴音が忍び寄る。


日本海の描写や女の心理など、とても美しい筆致で描かれています。
クズ男を愛してその果てに殺してしまったけれど、優しい笑顔が思い浮かぶという女。

あと8時間。

それを応援してしまう私がいました。

ラストを書き換えたと書かれていましたが、とても素晴らしい出来栄えになっていると思います。

旅情サスペンスを見ているような、重くはらはらする展開が見事でした…!

素敵な短編を読ませて下さってありがとうございます…!とても余韻が残るお話でした…!

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