概要
誠に有難う御座いました。
『神隠し屋敷』最後の女当主の、数奇な
生い立ち。百年以上連綿と続いた呪により
生まれた少女が母を喪り火焔の家を捨て、
自ら贄巫として神隠しの竹藪へと赴く。
恰も、瞑闇への凱旋の如く。
【神隠異聞】
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!母と娘の絆に纏わりつく業の深い黒い鎖から、赤い焔が立ちのぼる
どこか浮き世離れした、美しい母と娘が静謐に暮らし、そして回想で語られるその風景には所々不吉な陰が落ちている。
母が娘を遠ざけようと試みた、曰く付きの家業から洩れ出す闇。
娘は、母と共に居続けるように、母は娘を守るために、その闇へと──。
スピンオフ作品になるので、作者様のワールドを楽しんでいないと繋がりは見えないかも知れませんが、一人称の語りなので、ある宿命に縛られてしまった女性の話として、あれこれ想像で補完しながら読むのもありだと思います。
語りがなにより美しいですし。
こちらの作者様の作品の語りは、直接描写されてなくとも美男美女が浮かんでしまうので、他の作品含めて美人好きにもお…続きを読む - ★★★ Excellent!!!🤯大どんでん返し!予想を裏切る和風ホラーの傑作🤯
まさかこんな展開が待っているなんて思いもしませんでした!
呪われた旧家の因習を描く美しくも恐ろしい和風ダークファンタジーだと思って読み進めていたのに。最新話で足元が完全に崩れ去るような凄まじい衝撃を受けました。
白い無機質な病室と全身を覆う包帯。そして漆黒の闇から突きつけられる、お前には娘などおらぬという絶望的すぎる真実。
私たちが今まで感情移入し涙したあの母娘の絆は幻だったのでしょうか?
ホラーでありミステリーであり極上の心理サスペンスでもあります。全てが緻密に計算された騙し絵のような物語です。伏線回収の鮮やかさにただただ圧倒されます。極上の読書体験を求める方に全力でおすすめしたい傑作…続きを読む - ★★★ Excellent!!!著者の作品の中で最も恐ろしいと感じた。けれど……妙に惹かれてしまう
本作は著者の作品「神隠異聞」に登場する髙佰家を描くもの。
現当主と、その母の関係性、そして髙佰家が行っていたことの正体が少しずつ詳らかになってくる。
一族が連綿と受け継いできた生業は、深い業となって積み重なってきた。
著者の作品はいずれもホラーであるが、本作はわたしが読んだ著者の作品の中で最も恐ろしく禍々しいと感じた。
にもかかわらず、どうしようもなく惹かれるものがある。
人間の恐ろしさと、人ではない者の恐ろしさが綯い交ぜになったものが、髙佰家の当主たる一人の女性を取り巻く。
これを読むことで、「神隠異聞」を一層の深みと広がりをもって読むことができる。
本編を読んだ方は必読!!