概要
勝手にやってろ千秋楽
全ての衆生には仏性があり、煩悩がそれを食い尽くしたとき、幽鬼は邪鬼になる。
老舗葬儀社・東御影屋に勤めるコボシとヒヒルは、崇高な経営理念と果てしない残業を抱えながら、口やかましい上司と注文の多いお客様の対応に日夜奔走する――。
――舞台の幕を下ろせないから、苦しいんです。一生の舞台は絶対にひとりじゃ終えられない。きちんと千秋楽を飾らせてあげれば、人も幽鬼も必ず成仏できる。お客様は舞台に立つ主演俳優であり脚本家であり、僕らはそれ以外の、監督やメイクを全てこなすんです。誰も不幸にしないために。
東御影屋操業一七〇年記念動画『環』より。
「ねぇヒヒル~。今月の残業時間、いくつ~?」
「三十四。そろそろ残業申請が通らなくなるなー」
老舗葬儀社・東御影屋に勤めるコボシとヒヒルは、崇高な経営理念と果てしない残業を抱えながら、口やかましい上司と注文の多いお客様の対応に日夜奔走する――。
――舞台の幕を下ろせないから、苦しいんです。一生の舞台は絶対にひとりじゃ終えられない。きちんと千秋楽を飾らせてあげれば、人も幽鬼も必ず成仏できる。お客様は舞台に立つ主演俳優であり脚本家であり、僕らはそれ以外の、監督やメイクを全てこなすんです。誰も不幸にしないために。
東御影屋操業一七〇年記念動画『環』より。
「ねぇヒヒル~。今月の残業時間、いくつ~?」
「三十四。そろそろ残業申請が通らなくなるなー」
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