余命いくばくもない令嬢、何の説明もなしにお兄様と身体を交換!?

想像してみてください。
ある朝目を覚ましたら、異性の身体になっていたら、と。

恐らくは、まずは一旦「夢かな?」と思い、ベッドに戻るでしょう。
そんで、「いや違うな?」と気付き、徐々に現実を受け止める、でしょうか。

そんでまぁ、一体、どのポイントで「異性になった」と気付いたか、というのも重要になってきますが、男→女なら胸の膨らみかなと思います。一旦触れるよね。おお、なんか肉がついてるぞ、と。じゃあ、女→男は?何をチェックします?

もうアレしかないわけです。
股間のブツ。そうでしょう?

一人で着替えも出来ないようなガチのご令嬢が、そんなブツと触れ合う機会が果たしてあるでしょうか。
例え兄(※シスコンです)がいてもですよ、そんなガチのご令嬢が男性のアレを存じ上げていると思って!?
ましてや、男の排尿スタイルを存じ上げていると思って?!

アラフォーのおばちゃんですらよくわかってないやつです。
既婚で男児の母である私ですら、息子が生まれるまでよくわかってなかったやつです。えっ、毎回ペーパーで拭かないの!?まぁ、小便器の形状からしても流せないもんな。言っとくけど私は、あの上から流れる水で先っちょを洗ったりするのかなとか思ってたよ。

こんなド庶民のおばちゃんですら曖昧なそれを、こちらのご令嬢がわかるわけがないのです!ピンチ到来!物語が動き出す前に膀胱がピンチ!

そんなこんなでお兄様(※シスコンです)と入れ替わってしまったご令嬢のローゼリアンのもとにやってきたのは、兄(※シスコンです)の親友であるルシウス。天の助け!ねぇどうやって排尿するの?!教えてプリーズ!

なんて思わず笑ってしまうような微笑ましい(微笑ましい?)シーンもあるのですが、そもそもなんでローゼリアンがこんなことになっているのか、というのがめっちゃシリアス。

なんとローゼリアンはお腹に出来た腫瘍に蝕まれ、余命いくばくもない状態なのです!
が!なんとその腫瘍、どうやら呪いの類であるようで……?

これがほんとさすが青嵐さん!と唸るところでして、コメディパートではしっかり笑わせてくれるし、けれど、忍び寄るシリアスのいい塩梅……!もちろんラブ!ラブもあるに決まってんだろうがいっ!

ほんとありがとうございます。

世間知らずのご令嬢が男との違いにアワアワすることも、
外の世界を知って戸惑いつつも瞳をきらきら輝かせることも、
妹激ラブのお兄様が暴走するところも、もう全部好き。

完結済みで約67000字です!一気にどうぞ!

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