会話のリズムと詩のような言葉が心地よい、不思議な余韻の残る幻想譚
- ★★★ Excellent!!!
詩のように響く文章と、会話のテンポ感が心地よい作品でした。会話文が多いのでテンポよく読めますし、雰囲気に引き込まれる力があります。特に言葉選びに独特のリズムがあって、読んでいて不思議な余韻が残りました。
一方で、内容そのものは抽象的で「何を意味しているんだろう?」と考えさせられる部分も多かったです。そこが魅力でもあるのですが、もう少し場面や感情の手がかりがあると、より幅広い読者が楽しめるかなとも思いました。
幻想的な雰囲気や言葉の美しさを味わいたい方にはおすすめできる一作です。