「VRMMO」、そして「異世界転生(転移)」。
このニ点が入っていれば、大体の人が物語の触りを理解できるでしょう。
しかし、本作はその舞台がオリジナリティに溢れています!
北欧神話を元にした十の世界を「覇王」として駆け巡る主人公・レックス。
彼はゲーマーとしてロールプレイも行うという、生粋の『ティルナノグ』プレイヤーです。
けれども、それが原因で周囲からは「覇王ムーブ」を求められ、引くに引けない状況に……!
この世界観と主人公の立場のギャップも本作の魅力の一つでしょう。
貴方なら、もしゲーム世界へ入ったとして、何をしたいと思いますか?
主人公みたいなロールプレイは、当人になったら大変だろうなと私は思いました。笑
見てる分には楽しいけどネ!
転生ものは数あれど、この作品は「ゲームのルールを知っているからこそできる圧倒的な覇王ムーブ」と「主人公自身の葛藤や人間味」が同時に楽しめるのが魅力です。
読んでいて「あっ、この展開くるの知ってる!」とニヤリする場面もあれば、想定外の裏切りや温かいやりとりで心を揺さぶられる瞬間も。
主人公の“強さ”がただのチートじゃなく、過去の経験と失敗、そして「2度目だからこそ譲れない想い」に裏打ちされているのも良いところ。ゲーム知識×人間ドラマのかけ算で、物語がぐんぐん熱を帯びていきます。
個人的に好きなのは、覇王ムーブを決めているシーンの中にも、ちょっとしたユーモアや人間らしい隙が見えるところ。そこが「ただの俺TUEEE」ではなく、むしろ「人間臭い覇王」にしていて、応援したくなります。
一気読みしちゃうタイプの物語でした。
「覇王のカッコよさ」と「転生者の切なさ」、その両方を味わいたい方におすすめです!