作中に登場する家族は、おばあちゃん、母、Father 。そのあばあちゃんが認知症を患っていて、その不安感が作品全体に、詩的な陰りをもたらしているのでしょう。しかし、作品は、その重いテーマに反するかのように、不思議な明るさと、静かな叙情性をまとっていて、こころに染み込んでくるのです。作者も含めた家族の物語を綴った短歌集。推し短歌1首。耄碌していっちゃう夜の玄関のライトはつけっぱでもいいんじゃない
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