FAMILY

烏海大智

FAMILY

ぼくはおそらく女の子ではないことをキャンディーの桜味で思い出す


サマーウォーズの色のふつうの実家には認知症のおばあちゃんもいる


かんたんに夜食を・星が・作ったら・きらめいている・母は眠った


違法な心をきらきらさせてピカチュウは新しくなみのりを覚えた!


殺意、ってほんのりピンクだと思う Father And Mother, I Love You.


壊れたおもちゃみたいなわがままな光 お母さん お母さん お母さん


ちゃんと躾をされた身体で澱んだ川を見ていて思っている、なにもかも


ピクサーの予告ですこし感動する 祈りとはどういうものだろう


耄碌していっちゃう夜の玄関のライトはつけっぱでもいいんじゃない


リビングの電球色を〈ゆうがた〉と呼ぶぼくがまだ無辜すぎていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

FAMILY 烏海大智 @neko_222_uta

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画