戯曲の愉しみ方。

戯曲ですからね。普段小説、漫画を嗜んでらっしゃる方にはとっつきにくいかもしれませんが、
戯曲を楽しむアドバイスをここで一つ。


まずは、物語を読み進めるとき、皆様はどういう絵を想像しますか?
おそらく、ドラマや映画のようにカメラアングルが変わったりしている人もいれば、
漫画のコマのようなものを思い浮かべるかもしれない。
登場人物が、アニメーションのキャラクターのように動く人もいるでしょう。


戯曲では、上手→客席から見て右手。下手→客席から見て左手のルールを覚えて、
まずは舞台セットを頭で想像するんです。
この物語では、ミステリー研究部が舞台ですので、主に教室になるでしょうね。


その教室を、一部だけじゃなくて、ある程度全体をイメージするんです。
絵画がいい例かもしれない。
で、演劇なのでカメラアングルはありません。


それらを俯瞰で眺める。これです。

まとめると、教室を少し離れた場所から俯瞰で眺める。

そこに、三人のメインキャラクターが入れ替わり立ち替わり入ってきたり、出ていく。

慣れてくると、この三人に愛着が持てるようになってくるんですよ。

進くんが煽って、灯ちゃんがキレて、岬ちゃんが止める。

このお約束に「待ってました!」と掛け声をかけたくなる。


俯瞰で状況を眺める。このルールさえ守れば、戯曲は楽しめると思います。


ご一読を。