概要
だから、僕たちは今ここにいる。
第一章『解光』
稀代の名探偵 座名巴弦(ザナ ハツル)のもとに居候する少年 祀処敷(マツリドコロ シキ) は、ある日一人の少女と出会う。
どこか浮世離れした少女の目的は、なんと「敷を殺すこと」――にも関わらず、目の前にいるのが敷だとは知らない様子。自分の命を狙う少女との奇妙な関係の一方で、水面下に燻る「屈葬殺人事件」がその影を伸ばすとき、敷は逃れえぬ「過去の罪」に直面する……
稀代の名探偵 座名巴弦(ザナ ハツル)のもとに居候する少年 祀処敷(マツリドコロ シキ) は、ある日一人の少女と出会う。
どこか浮世離れした少女の目的は、なんと「敷を殺すこと」――にも関わらず、目の前にいるのが敷だとは知らない様子。自分の命を狙う少女との奇妙な関係の一方で、水面下に燻る「屈葬殺人事件」がその影を伸ばすとき、敷は逃れえぬ「過去の罪」に直面する……
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その鐘は誰のために鳴る? 運命に導かれた“殺意”の物語
最初に鳴り響くのは、静かな古書店の時計の音。
新聞記事が伝えるのは、病院を舞台にした惨殺事件――そして三人の同じ姓。
読み手は事件の闇を追うのかと思いきや、物語は不意に「祝福」というタイトルの真意へと傾いていきます。
白装束の少女の登場は、空気を一変させます。
その口から告げられるのは――「わたしは、彼を殺さなくてはならない」。
それが主人公自身の名を呼んでいると明かされるラストは、背筋に冷たいものが走ります。
本作の魅力は、 緻密で静謐な描写と、不意に訪れる狂気の対比。
埃の舞う光、雨の残滓、水溜りの描写……一つひとつが伏線のように積み重なり、最後に「名を奪う宣告」へと収束していく構成…続きを読む