圧倒的な想像力で描かれる、世界の残酷さと魂の物語!

海は、主人公以外の村人を連れて行ってしまい、そのまま静かにして動かない。
主人公は、不思議な影とともに舟を使って山のような海を登ろうとするのですが……。


「海が立ち上がってこちらを見ている。」

本作の始まりであるこの一行から、完全に心を鷲掴みにされました。
幻想的なイメージが織りなす物語ですが、描かれる内容はとても残酷なものです。

途方もない理不尽さに打ちのめされた時、それを乗り越えることは容易ではありません。

ですが、主人公の経験を通して、人の心、魂にとって何が大切なのか、教えられたように思います。

短編とは思えない傑作です!

是非ともお読み下さい!!!

その他のおすすめレビュー

ファラドゥンガさんの他のおすすめレビュー630