夢の抱き方を教えてくれる、素敵な物語!

スーパーで買った卵でも、ずっと温めたら孵るかもしれない……。
そんな夢を描いたことのある人は、きっと多いと思います。
(実際に孵ることもあると聞きましたが、その場合は卵が有精かどうかや孵卵器の用意など、徹底して準備せねばなりません)

本作の主人公である「私」も、かつてはそのように卵を抱いた一人。
彼女は専業主婦として、幸せな家庭を築いているが、夢を見ない日々を暮らしていました。
たとえ叶わないことがあるとしても、信じて疑わなかった子供時代のように生きてみたい……。
そう考えたある日、ちょっと高めの卵を買い、夫と子供たちの前で、卵が孵るかも、と話をふります。
夫は小馬鹿にするような態度ですが、二人の子供たちは目を輝かせます。

本作は、ひとが自由に想像するために必要な「夢の抱き方」を教えてくれる、素敵な物語となっております!

是非ともご一読を!!!