独特な視点から、小さな命を慈しむ心を感じます!

人は、どうやって生まれて来るのか。
コウノトリに運ばれたり、橋の下に寝かせられていたり、あるいは竹やら桃を割ってみたり……そんなふうにして、生まれて来る状況を想像力を使ってふわっと説明することもあるかと思います。

しかし、本作の舞香による「命の起源」の説明ほど、直接的かつ愛情深いものはありません!

前作『かえる五景』から、小さな命に目を向けてきた彼女ならではの視点。
独特ではありますが、生き物を慈しむ心を感じさせます。

また、そんな彼女の言葉を聞き入れつつ、冷静に対応して会話を楽しむヒロくん。
とても似合いな二人がどんな家庭を築き、生活していくのか……きっと楽しい日々になるに違いありません!

独特の命の捉え方から、思わぬオチへ!
とても素敵な物語です!
是非ともご一読を!!!


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