概要
推理に魅入られてしまった男の青春モラトリアム
※本作は、五章で構成されています。
※一章ごとに事件は解決します。
<第一章 キャンパス殺人事件>
時は一九九〇年。
一年間の浪人生活を経て上洛したX大学法学部一回生の流籐洪作は、推理小説研究会の勧誘ブースを探して入学式直後のキャンパス内をさまよい歩いていたが、ふとした偶然の出会いに導かれるようにたどり着く。
一週間前にキャンパス内で起こった殺人事件の詳細を知るミス研の会員から話を聞いた洪作は、「事件の真相がわかりました」と豪語して…
<第二章 寺石荘事件>
経済的に余裕のない洪作は、寺石荘という木造アパートに住み始めた。
京都での単身生活がおよそ三カ月に及ぼうとするころ、同アパートに住む梅崎哲也の推理小説の手書き原稿が盗まれるという事件が起こる。
誰も原稿の隠し場所を知るはずがな
※一章ごとに事件は解決します。
<第一章 キャンパス殺人事件>
時は一九九〇年。
一年間の浪人生活を経て上洛したX大学法学部一回生の流籐洪作は、推理小説研究会の勧誘ブースを探して入学式直後のキャンパス内をさまよい歩いていたが、ふとした偶然の出会いに導かれるようにたどり着く。
一週間前にキャンパス内で起こった殺人事件の詳細を知るミス研の会員から話を聞いた洪作は、「事件の真相がわかりました」と豪語して…
<第二章 寺石荘事件>
経済的に余裕のない洪作は、寺石荘という木造アパートに住み始めた。
京都での単身生活がおよそ三カ月に及ぼうとするころ、同アパートに住む梅崎哲也の推理小説の手書き原稿が盗まれるという事件が起こる。
誰も原稿の隠し場所を知るはずがな
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!丹念に作り込まれた究極の秒刻みロジックをご覧あれ!
本作の主人公は大学生の流藤洪作。彼が遭遇するのは『キャンパス殺人事件』『寺石荘事件』『橋上にて消失』『五十円玉二十枚の物語』に表題作の『モラトリアムGAME』を加えた五つの不可解な事件。
『キャンパス殺人事件』
第1編ではキャンパス内で発生した殺人事件のホワットダニットを描きます。被害者の広瀬隆夫が殺害された現場にはちょっとした違和感が複数見受けられ、推理は加速していきます。果たして犯人は誰なのか?
「その発言にそんな意味が!」と伏線回収の妙味が味わえます。殺人現場の不自然性がスルスルと有機的に繋がっていく心地よさ。拍手。
『寺石荘事件』
梅崎哲也が誰も知る由もない場所に隠して…続きを読む