地上絵を見上げる目が変わる、感動の物語。

​なぜ、あんなに巨大な絵が必要だったのか。

この物語を読み終えた今、地上絵が単なる絵ではなく、切実な「祈り」であったことを確信します。

「名誉」という言葉の裏にある、純粋で残酷な信仰の形。

ナスカの地上絵という壮大なモチーフを通して、古代アンデスの人々が抱いた自然への畏怖が、チャスカとアマルという二人の姿から痛いほど伝わってきます。

​アマルの描いた動物園は、きっと今も空の上の特等席に届いているはず。

切なくも温かい余韻に浸れる、素敵な物語でした。

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