笑えて、でも芯のある勇者追放譚

勇者追放ものとして始まりながら、
主人公リンダの一貫した善性が最後まで貫かれていて、とても気持ちよく読める作品でした。

コメディとして笑える場面が多い一方で、
王国の歪みや「使い捨てられる勇者」という構造が、さりげなく描かれているのも印象的です。

特にリンダと魔王との関係性の変化や、終盤の猫のエピソードがとても好きでした。

短編ながらも、思わず続編を期待してしまう良作だと思います。

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