概要
その生に幸あれ。
木の瘤の中で鳴きしきる蝉の声。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!彼の人生の片隅では、いつだって「それ」が声を上げ続けていた
「人生」について考えさせられる、静かな情緒に満ちた物語でした。
公園にある一本の木。その木の瘤の中からは、なぜか不思議な蝉の声のようなものが響いてくる。
しかし、本物の蝉ではなさそう。夏ではない季節でも、「それ」は蝉の鳴きまねのようなものを続けているから。
やがて、どんどん年月は流れていく。主人公は作家志望だったが、なかなか前に進むことができない日々を送る。
それでも彼の人生には徐々に変化が訪れていき、更に月日は流れることに……。
「不思議なもの」を横目に見つつ、何十年という人生を送って行く姿がとても心に沁みました。
それは「怪異」や「神秘」の類だったのかもしれないけれ…続きを読む