概要
ひ、みつ。
天邪鬼の童と孤独な老人の問答。
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- ★★★ Excellent!!!波間より出て繋ぐ妖。潮は遂に満ちた。
一人の老いた漁師が、浜からいつも海を
見ていた。日なが一日飽きもせずに魚籠を
手に、釣り糸のない竿を垂らして
時に、誰かに。
まるで幼い孫にでも語りかける様に。
優しい口調で話をしていた。
気狂いの老爺であろうと、浜の者たちは
噂した。誰もいない浜で、日なが一日海を
見つめながら、姿の見えぬ 誰か に
時折、優しく語りかける。
ある時、天邪鬼で知られる小僧が
敢えて老爺に声をかけるが…。
何かの 到来 を待ち望む老人と、
天邪鬼と呼ばれる小僧。彼等の一見、噛み
合わない遣り取りは、遠く海原に
数十里もある、まさに あやかし を
認めた時、遂に崩壊する。
兄に射られた右腕は…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この老人の過去に一体何が? 海という「未知」が彼に何をもたらしたか
一人の老人の謎。それがとにかく好奇心をくすぐります。
偏屈で、いつも海だけを見て過ごしている老人。
その老人に対し、一人の天邪鬼な人間が「何をしているのか」と問いかける。
この老人の正体は一体なんだったのか。「居場所を見つけてやる」という謎めいた言葉。
そして、「海から現れたもの」という。
やはり「海」という空間には未知なものが多い。漁師として長く海と接する内に、老人は人智を超えた「何か」と出会ったのかもしれない。
そして、それを受け入れて日々を海と向かい合うことで過ごしていた。
老人の過去に何があり、「最後」に示されたものの正体はなんだったのか。読み終えた後に色々…続きを読む