静かな深海の夢が、やがて光へ昇る物語

シアン「これって、なんか新しい感じですよね」
ザック「……“物語”というより、むしろ“詩”だね」
リーナ「そうですね。詩と祈りのあいだって感じでございましょうか。うっとりしましたわ」

シアン「難しい言葉が多かったんだけど……妙に落ち着いたのはなんででしょう?」
ザック「蟹座3度の“貝殻で眠る夢”、あそこが象徴的だったね。
    内面の声、抑圧からの解放。……まあ、人は殻に籠もることで、
    次に進む準備をしてるってことだよね」
リーナ「兄さんにしては珍しく、素直な感想じゃございませんか?」

シアン「蟹座10度の“星を眺める姉妹”……あそこは温かかったよね。
    ……同じ空を見ているだけで、繋がってるってわかる気がしました」
リーナ「あたくしも胸がきゅっとしましたわ。あれは家族や友人、
    いろんな大切な人との記憶に重なるものですわ」

ザック「そして蟹座17度、“鳥の声に涙ぐむ詩人”……
    自然との一体感、感受性の目覚め。
    言葉にならない感情をそのまま差し出してるよね。
    ……剣より、詩のほうが心に刺さるもんだね」
シアン「……誰の剣と比べてます?」

リーナ「全体を通して、海と空と涙……静かなモチーフが繰り返されてましたわね。
    それがゆっくりと昇っていくようで……読んでいてとても癒されましたわ」
ザック「構成が緻密だね。前後の度数とのつながりがしっかり描かれていて、
    読み返すたびに発見があります」

シアン「……静かに沁みてくる。そんな作品ってことは間違いないですよ」

リーナ「悠鬼さま、素敵なひとときをありがとう」



※勝手に試験的に自著の登場人物に語らせるレビューを作ってみました。
お邪魔だったら容赦なく削除くださいませ。

その他のおすすめレビュー

桑葉 志遊 (クワバ シユウ)さんの他のおすすめレビュー187