やはり一般人には使いこなせない、『人を殺せる羊皮紙』の危険な末路
- ★★★ Excellent!!!
間違いなく落とし穴が待っている。果たして、どんな末路を迎えるのか……。
やはり、「悪魔との契約」と言えば恐ろしい末路。そんな結末を予感しながら、ゾワゾワしつつ読まされました。
主人公の男性は、あるカフェマスターの女性と知り合う。女性は「悪魔」だと名乗り、「名前を書くことで人を殺すことのできる羊皮紙」を手渡してくる。
代償は、一人殺すことにより「寿命が半年減る」というもの。
本来ならペナルティを考え、使おうとは思えない代物。でも、ここから先が巧妙で、「嫌な人間によるストレスを考えたら、半年以上も寿命が減るのではないか」と示唆されることに。
そこからどんどんタガが外れ、「平均寿命」を考えながらも男はどんどん羊皮紙を利用していくことに。
一体どうなってしまうのか。どこに落とし穴が用意されているのか。悪魔が最後にもたらすものはなんなのか。
作中でも触れられている通り、某「デス〇ート」を思わせるアイテムですが、夜〇月のようなレベルの知性でもない限り、やはりこの手のアイテムは身を滅ぼすことに。
ラストのゾッとするようなオチ。その救いなさが強く印象に残る作品です。