鉛筆の音、引っ越しの寂しさ、カブトムシの不思議。作者は身の回りの些細な出来事を短歌に託し、その後に続く散文で心の内を静かに語りかける。技巧を凝らすよりも、素直な感情を大切にした作風が印象的だった。小学生の朝の挨拶に頬が緩む場面では、作者の人柄の温かさが伝わってくる。私もまた、日常の小さな瞬間に短歌のような美しさを見つけたいと思った。
冒頭の短歌で一気に引き込まれました。後はわかるわかるの連発です。コメントいっぱい書きたくなってしまいます。(いっぱい書いてごめんなさい。)短歌を読むのがすごく好きです。音が31個しかないからだからこそ膨らみがあります。その後につけてくださっている注釈が良い味付けとなっています。楽しかったです。
短歌と、それをめぐる静かな随想。音、移ろい、季節、葛藤、そして無垢。どれも、詠まれた言葉はわずか三十一音──けれど、その奥にある感情の揺れや、言葉にならなかった日々の温度を、そっと掬い上げるように添えられた文章が、読む者の心に静かに降り積もっていく。これは、短歌を詠むことと、その余韻に耳を澄ませることの美しさを再発見させてくれる作品。
鉛筆と、カブトムシの短歌が好きです。一斉に書き始める音。懐かしく思い出しました。カブトムシ、どうしてスイカの甘さを知っているんでしょうね?スイカに埋もれる姿が容易に想像できて、なんだかとても可愛かったです!
書く音を思い出せていただきました。郷愁にも似た感覚が熱く、またせつなくもさせられます。
もっと見る