この国の正妃は、実に絵になる

正妃は嫉妬して絵に隠れた、という設定は可愛らしい。
けれど読み進めるほど、この国が必要としているのは
「女」ではなく「正妃という像」なのだと分かってくる。

掛け軸が空白になっても、
中身がすげ替わっても、
最後には何事もなかったように元に戻る。

その静けさが、いちばん怖い。

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掛け軸の正妃