その手間ひまは、誰かのために。

心に残る料理とは何か。
誰かのために作る、とは――。

勉強のため、調理師学校の先生から紹介された料理人の元を訪れる主人公。
穏やかな料理人と話をしながら、完成していく一皿一皿。

バターやニンニクの香り、水の感触まで脳裏に浮かぶような精緻な調理描写が魅力的です。
静かで優しく、すこし寂しく温かい、とても素敵なお話です。

読後、無性に手間のかかる料理がしたくなりました。
自分のために、あの人のために。

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