剣を振るい、血に塗れ――それでも今日も、食べて、笑う。

金髪の少女剣士、アルテア。
彼女はとても強く、心優しい。
子供たちにも慕われ、食いっぷりも良い。
ひとたび剣を握ると、優雅に舞うように次々と敵を斬り伏せる。

だが――そんなに簡単な世界じゃない。

彼女は旅をしている。ある人を探して。
その道程は、ときに苦しく……
アルテアの強さだけで全てが解決する世界なら、どんなにいいか。
けれども、ここに世界のリアルがある。
ご都合主義には進まないからこそ、目が離せない。

その苦しみこそが、彼女の強さの源なのだと感じた。

出会った仲間、別れた仲間。
飄々とした振る舞いに秘めた想い。
彼女の旅は、まだ、続く――。

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